こう質問をされたら、どう答えますか?
私は恥ずかしながら、上記の質問をされた時に自信を持って「継続できています」と答えられませんでした。
両親が立ち上げた会社の二代目として経営
私は現在、両親が立ち上げた会社の二代目として経営をしています。もともとはニットデザイナーであった母と、父が二人で設立したニットデザイン会社でしたが、約8年前に母が亡くなったのを機に、新卒から5年勤めていたWEB広告代理店を退職し、父と会社を経営するようになりました。
既存事業であったニット製造卸業の仕事がほとんどなかったこともあり、新規事業としてこれまで培ったWEBマーケティングを主軸に、異業種だった着物業界へ特化したWebメディア「趣通信」を構築しました。SNSを駆使し、顧客開拓の支援事業を始めて7年目となります。
有難いことに、お取引先拡大や、事業展開も少しずつ広げていくことができていた中、昨年の春先に冒頭の「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」とある方から質問をされました。
仕事内容が属人的になってしまっており、売上や商品開発などが経営者である私の営業に左右される部分も多く、走り続けていないと会社を継続できない状況になっていました。
自社の経営状況が、全く「見える化・仕組み化」できていなかった
「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」と質問され、自信なく、色々と返答をしている中で、
「藤森さん、自分の会社の経営状況をちゃんと見える化・仕組み化できていないんじゃないですか?」とハッキリ言われ、とてもドキッとしました。
新たな収益の柱として新規事業を立ち上げたいが、なかなか思うように立ち上がらない…という課題を抱えていた私は、その原因が、既存の事業の見える化、仕組み化ができていなかったことが問題なのだと。
そしてそれは自分の会社だけに限ったことではなく、同じ悩みを抱えている企業は世の中にたくさんある、ということに気付かされたのです。
- 既存事業のビジネスモデルはこの先も変わらずに収益を生み続けることができるのか?
- 既存事業で手いっぱいになっている状況で新規事業のリソースが作れるのか?
- そもそも新規事業を立ち上げるにあたり、どのように考え、作っていけば良いのか?
今は状況が良くても、この先もこのまま継続できるのか不安な気持ちが拭えませんでした。
どう経営していきたいのか=どう生きていきたいのか
「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」と質問されてから、会社をどうしていきたいのか考える中で、私の価値観や方向性は特定の事業領域でシェアを拡大していく戦略ではなく、予測できないような危機が起きても会社が潰れることを回避できるよう、リスクや事業を分散させ会社を持続させたい気持ちが強いことに気づきました。
これはニット製造の工場を経営していた祖父の会社が、国内生産から海外生産へと流れたことによって、3億の負債を抱え、返済に追われていた父(二代目として事業承継)の姿を見ていたことにも影響があると感じています。
自己破産を回避して、会社の清算を終えた父はしばらくの間、力を使い果たしたように無気力な時期を過ごしていました。
どう会社を経営していきたいのかを考えるのは、どう生きていきたいのか自分自身の経営にも繋がっていると私は感じています。
今後も会社を持続させていくためには、既存事業だけではなく、「事業領域が異なる分野で、異なるビジネスモデルを構築していく」ことを実現したい。
そのために自社で取り組むべきこと、パートナー様にご協力いただき「任せる」ことをしっかりと整理し、自社の経営を「見える化」する。
属人的だった自社の経営を少しずつ「仕組み化」していくことにチャレンジし始めた結果、新規事業に向き合う時間を以前よりも作ることができるようになりました。
再び緊急事態宣言が起きる前に
昨年の春先に「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」と質問をされたときには、今のような全世界的に経済的影響を及ぼす事態が起こることなんて想像もしていませんでした。
会社を経営している以上、予測できない危機に直面することがいつかはあるとは思っていながらも、実際に起きてしまうとこの状況がどこまで続くのか予測がつかないこともあり、不安も大きくなります。私の会社の主事業であるWEBマーケティングにおいても、今回のコロナで売上が落ちるなど、影響を受けた側面がありました。
そんな不安の中でも、事業を前に進めることができているのは、こういう危機が起きても意思決定をできるようにと「藤森さん、自分の会社の経営状況をちゃんと見える化・仕組み化できていないんじゃないですか?」と、ハッキリと言ってもらい、気付かせてくださった沼上さん、そして沼上さんをご紹介してくださった(株)SAL 魚住さんの存在が大きいと感じています。
緊急事態宣言が解除された後、再び感染者数が拡大していることにより、緊急事態宣言が再び発動されるのか否か、メディアでも連日にわたり報道されています。
今回のコロナ禍で、既存の営業手法や業務内容を見直す企業がとても増加しているようです。リモートワークの推奨が各業界でも進められています。
1年前の私なら、今回のコロナウイルス感染拡大を受けて、既存事業をスムーズに移行できていなかったと感じています。
自社の経営課題を整理できておらず、経営を見える化・仕組み化できていなかったからです。
今、一番大切なことは、再び緊急事態宣言が発動される前に、とにかく早く自社の経営課題を認識し、対策を講じる準備を整えることです。
- 既存事業を整理し、自社でやること、アウトソースできることを明確にする。
- 既存顧客だけではなく、新規顧客をいかにして開拓していくか。
- 既存事業だけではなく、新規事業によって新たな収益源をどう作っていくか。
そのような時間を作っていくための準備ができているかいないかで、この先も続くコロナウイルスとの戦い方が変わってきます。
同じ悩みを抱えている経営者の役に立ちたい
1年前の春先、私に「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」と気づきを与えてくださった沼上昌樹さん。
このコロナ禍で自社の仕組み化だけではなく、同じ悩みを抱えている経営者の役に立ちたい。この緊急事態を乗り越える、力になりたい。その思いから、沼上さんにセミナー開催をご相談させていただきました。
沼上さんは現在、自社の事業拡大からは一線を退き、親しい経営者の方々へコンサルティングをされています。
普段はセミナーや講演などお断りされているそうなのですが、このコロナ禍で困っている企業が多いので、どうしてもやっていただきたいとお願いをさせていただき、開催のお約束をいただくことができました。
中小企業経営者の右腕として寄り添い、14年間に渡り、様々な経営者を支え続けてきた沼上さんを講師に招き、中小企業の経営者5社限定で今、経営者がすべき意思決定についてお話しいただきます。
ご自身でも日本や上海で複数の事業を行いながら、多くの企業コンサルティングを手掛ける沼上 昌樹さん
株式会社Incubation 代表取締役 沼上 昌樹さん
大学卒業後、リクルートに入社。その後、ヘッドハンティングにより外資系生金融機関に転職。39才の時に独立、株式会社インキュベーションを設立。
中小企業・上場企業の経営・営業・ 人事・財務のコンサルティング、社外取締役、顧問などを歴任し現職に至る。
株式会社インキュベーション他、人材ソリューション会社、ベンチャーキャピタル会社、教育事業会社など、複数の事業を経営。
10年前からは上海、香港に進出。
ジェラート店の上海展開(後に事業売却)
飲食店事業(上海にて11店舗)
コンサルティング事業
M&A事業(香港)などアジアでも展開
社団法人GATEWAYでは理事長として、事業承継された二代目、三代目経営者をサポート。
沼上さん自身、お父様が事業を行っていましたが事業継続が難しい事業だったため、1年だけ代表、後継者になり会社を閉じるなどをお父様に代わって経験をされています。
それ以来、中小企業・レガシー産業の経営者や事業承継者の経営サポートをしていらっしゃいます。これまで18年以上に渡り、300以上の企業の再生や事業承継を成功させてきた経験とノウハウを持つ
そして沼上さんをご紹介下さった(株)SALの魚住社長にお願いをさせていただき、SALの本社でセミナーを開催させていただくことになりました。
SALはWEB戦略設計・SNS運用支援を中心に企業のマーケティング支援を行っております。私も5年ほど一緒に企業様のSNSマーケティング支援を担当させていただいております。
先が読めない今だからこそ、自社で・自分で考えて決断していくことは大切です。
しかしそれでも解決が見えてこない経営者の方は、迷って悩んで、時間が過ぎてしまう前に今、一番大切なことは、再び緊急事態宣言が発動される前に、とにかく早く自社の経営課題を認識し、対策を講じる準備を整えることです。
「10年後も変わらずに会社を継続できていると思いますか?」
今後も予測できないことが新たに起きたとしても、100%の自信を持って経営の意思決定をしていくために、今、少しでも不安な気持ちをお持ちの中小企業経営者の力になりたいと思っています。
一緒にこれからの危機を乗り越えていくための準備を緊急事態宣言が再び発動される前に。8月26日締切、中小企業の経営者さま限定5名で開催させていただきます。
その他、WEBマーケティングなどのご相談に関しましては、お問い合わせフォームからお問い合わせください。
月間350万人リーチの着物メディア「趣通信」を中心に自社メディアサービス運営とSNS戦略設計・運用分析、動画制作・YouTubeチャンネル運用代行、SEOコンテンツ戦略設計などWebマーケティング支援を提供しています。
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